2004-06-23
木尾士目「げんしけん」4巻

by G-Tools
とある大学の現代視覚文化研究会なるオタクサークルの日常をと描いたマンガ。1度でもそういった集まりにいたことのある人間なら、「あーあるある」って光景が全編に描かれています。
なんとなくこんな学生生活を送った僕にとっては、ある意味リアルな青春マンガ。
今巻では散りばめられたオタク的な記号と日常にニヤリとする部分は今まで通りながらも、少しづつドラマ部分に軸足が移ってきているかなという印象。主人公だったはずの笹原はオタク成長記が一段落したせいか、ストーリー進行役に巧く使われて影は薄くなっています。その辺に自己投影して読んでいた部分が大きかっただけに、この先どういった方向に進んでいくのか楽しみでもあり不安でもありです。
オタク的小ネタを散りばめながら学園生活を生暖かく見守るマンガと言うと、ゆうきまさみさんの『究極超人あ~る』を思い出します。「あ~る」が80年代的なら、「げんしけん」は90年代の姿だろうか。
ゆうきまさみさんは大好きなマンガ家の1人なのでそのうち何か感想を書きたいですね。
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