2005-12-02
筒井康隆「七瀬ふたたび」
読了。筒井康隆初読み。読んでみたら3部作の2作目だった...orz 昔テレビドラマとかになってたんですよね。知らなかったけど。
人の心が読めるが故に厭世的というか冷めてる七瀬が仲間と出会い、守るべきものと出会い、必死に闘って、それでも異端の能力を持つが故に社会から追われていく。その中で、自らの使命感、正義感のために常に前を向き続ける七瀬の在り方が美しいんですよね。ひたすらにハードで読者を突き放しているというか、七瀬に感情移入すればするほど辛い...。
これが20年以上前に書かれた作品なのが驚き。最初の段階でこれだけ面白いものがあると、後に続く人はハードルが高いわー。
しかし、この作品にはロクな男が出てこないな。作者の自虐なのか、なんかヤなことがあったのか( ;´Д`)
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