2006-07-11
七月鏡一×藤原芳秀「闇のイージス」24巻
潜入捜査中に行方を絶った甲斐を追って、「アメリカ最低最悪の場所」と呼ばれる刑務所へ潜入する楯。人種間の派閥争い、看守との癒着、闘争そして共感。巻末のあとがきにも書かれている通り、刑務所を舞台にした名作の中ではどれもオーソドックスなエピソードだけど、これがイージスの世界にハマっていて実に面白い。
黒人グループのリーダーが、どん底から這い上がって掴み取った成功から一転して、妻とマネージャーに裏切られて全てを失った元ヘビー級ランカーという、これだけでも美味しい設定なのに、楯とのボクシング対決で拳で語り合ってお互いを認め合うなんて展開はとてつもなくベタで熱過ぎる。
バタフライの傷をもつ男との対決の行方は、マイクのこれからは、甲斐の生死は...仕込んである伏線が絡み合っていて、先行きが楽しみだ。
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