2007-10-20

広江礼威「ブラック・ラグーン」7巻

意外にも読み始めたのが最近という残念っぷり。
東南アジアの架空の都市「ロアナプラ」を舞台に存分にガンアクションを楽しめる作品ってことで、あちらこちらに漂いまくっているB級アクションぽさとか、ジョン ウーとかクエンティン タランティーノとかロバート ロドリゲス臭がツボ。
今巻では前巻から引き続いて、「くそめがね」ことロベルタのロアナプラへの帰還を契機として引き起こされるドラマ。
いつもに比べてガンアクションは控えめながら、後半のロアナプラの組織が一堂に集まった連絡会での腹の探りあいや、最前線へと向かう直前のロックとレヴィの駆け引き抜きのトークなど、巧みな言葉の撃ち合いが鉛玉飛び交うガンアクションと同等か、それ以上の緊張感を持っていて実にスリリング。
クライマックスへの仕掛けをじっくり作った後どう爆発させていくのか、この先の展開が実に楽しみだ。

[コミック]

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