2008-03-06

ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」18巻

対「鬼」戦では温泉宿の娘、紅葉さんがアルタ王家の末裔として、先祖伝来の弓を引く!とか書くと格好良いが、実際表紙にもなっているこの鎧と弓は、なかなかに面白いデザイン。

「鬼」との戦いはバーディーと紅葉の共同戦線により勝利を収めるのだけれど、それよりも、「鬼」にも勝る恐ろしいまでの先祖の妄執に敢然と弓を引いた、紅葉の心情が実に熱い。
ラストの有田家先祖の仮想人格同士の会話も、血を継いでいくこと、故郷を守ること、何を糧として日々を幸せに生きるのか、という青年マンガにしては珍しいテーマを語っていて面白い。導かれる展開が実に作者らしくとても良いな。

バーディーと紅葉の容姿が似ているというのは、バーディーにも王家の血が入っているということなのかな?その辺、この先明らかにされていくのかどうか、とても楽しみ。

[コミック]

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