2005-04-08

桜井政博のゲームについて思うこと

読了。『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』を制作したゲームデザイナーの桜井政博さんが、週刊ファミ通で連載している同名のコラムより2003年4月から2004年4月までの分をまとめたもの。
シンプルな装丁もあって、趣きはさながら"ゲームの教科書"のよう。

"ゲームクリア後のランク評価ってほんとに必要なの?"とか、"ゲームの中で与えられた障害を超えたらちゃんとプレイヤを褒めてあげてなきゃ!"とか、「ゲームは楽しいんだよ、もっと自由に楽しもうよ」っていうゲームに関わる全ての人への桜井さんのメッセージみたいなものが感じられて気持ち良い。きっと真面目でゲームがほんとに好きな人なんだろうなぁ。

ゲーマーだからこそ、たまには初めてゲームに触れたとき、ただコントローラを握っているだけで楽しかった頃の空気みたいなのを思いだしたいなと思わせてくれる。

ムシキングの隆盛とか知り合いのニンテンドー64しか持ってない子が一心にプレイしている姿とか見ると、大人ゲーマーたちが目を三角にしてゲームの文句を言い合っている横でも、案外子どもたちは楽しくゲームをやっているのかなぁと一寸羨ましく、悔しくもある。大人ゲーマーとしてはもっともっとゲームを楽しんで「年季が違うんだよ。大人になると今よりずーっとゲームは楽しいんだぜ」くらいは言ってみたいものではあるが。別に比べることでもないんだけど(笑)

ゲームは娯楽の1つでやるもやらないも自由なんだけど、ゲームをやってここまで育ってきたゲーマーだし、今更ゲームをやらない生活になるなんて考えられないしね。
読み終わって気付いたけど、僕は桜井さんの作ったゲームを1本も遊んだことがないな...。予定はないけどPSPを買ったらまずメテオスから遊んでみようっと。

[書籍]

« 大場つぐみ×小畑健「デスノート」6巻 | ホーム | 鉄拳5のムックがプレミア本になっている件について»

コメント

コメントする



トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://worthless.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/95