2005-04-07
大場つぐみ×小畑健「デスノート」6巻
相変わらずここまで文字ばっかりのマンガも凄いですね。
ヨツバキラ編も盛り上がってきました。遂に明らかになる第3のキラは予想とは...見事に違った。第3のキラはデスノートがいかに強大な力を持っていても、結局は使う人間の能力次第ということをまざまざと見せ付けてくれるキャラになってしまいました。
ミサの存在感がどんどん上がってきてますね。登場したときはただの電波なゴスロリキャラだったんですが(これはこれでサイコぽくって良かった)、デスノートを手放してからは表情も豊かになってほんと変わったなって感じがする。死神レムと再会するシーンなんかでは意思の強さと月への一途な思いが感じられて可愛いです。
Lもまたフル回転する頭脳でキラを冷静に追い詰めながら、時折過剰なボケを見せて一寸常識から外れてしまった天才っぷりを見せてくれて楽しい。
しかし刺すか刺されるかの緊張感から解き放たれて、その人間性を回復し始めたキャラクタの中にあって、デスノートを手放した月だけが、理知的で正義感の強い普通の人の位置に納まってしまって、残念なことに「冷酷な殺人鬼」であった頃の魅力を完全に失ってしまったように思う。それは少年マンガとしてはジレンマのようにも感じるけれど...。
恐らくヨツバキラ編も次で1つの結末を見るはず。
それはきっと読者の想像からはるか先を行くことになるのだろうなーと何となく信じられるような気がします。次巻は7月刊行予定。
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