2005-11-29

吉田修一「パレード」

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パレード (幻冬舎文庫)
吉田 修一
幻冬舎 2004-04

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読了。都内の2LDKマンションで共同生活する男女5人の物語。オムニバス形式で1章づつ、それぞれの視点で書かれている。

読み終わって、兎に角居心地が悪いというか、とても落ち着かない話だ。
登場する4人は、それぞれに好感の持てるキャラクタたちなのに、彼らの暮らす日常、それぞれの関係はひどくいびつで嘘くさい。にもかかわらず、その日常が楽しげで普通に見えてしまうところがとても居心地が悪いんだ。
作者が感じている今の日常に対する違和感をディフォルメして1部屋の中に閉じ込めたみたい。
淡々とした日常の描写の積み重ねから、どこかに向かうストーリーを描く訳でもなく、魅力的な人物像を描く訳でもなく、ただ停滞する「空気」を描いて見せたってのは不思議な小説だな。
衝撃的であろうラストはそれほど「怖い」とは思わなかった。

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2005-11-28

トマス・マロリー「アーサー王の死」

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アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)
トマス・マロリー
筑摩書房 1986-09

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読了。なぜこの本を読んでいるのかというと、Fateをやったからに他ならないのだけど、数々のファンタジーで見る名前が出てきて、なかなか面白かった。ランスロットとかタクティクスオウガのキャラクタの方が先に浮かんでくるし。もっと前に読んでおけばよかったな。

後半は、表題のアーサー王の話と言うよりは、ほぼランスロットの話になってゆくのだけれど、円卓の騎士の勇壮さとともに、ランスロットへの叶わぬ恋に焦がれ死んでしまうエレインとか、天然っぽく悪女なグウィネヴィア王妃とか、周囲の女性たちも魅力的。古典ではあるけれど、短い章がいくつも続く構成と、独特の言い回しが多くある文体は、意外にも小気味よくてリズムよく読めてしまった。

アーサー王をして自らより強いと言わしめたランスロットは、もしサーヴァントとして呼び出されていたら如何ほどに強かったかなー などとくだらないことを考えてみたり。

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DEAD OR ALIVE 4発売日変更。

XBOX360の『DEAD OR ALIVE 4』の発売日が1週間延期して12月17日に変更。とりあえずソフトは『リッジレーサー4』しか予約してないので問題ないけど、先に発売された北米では初期不良がいくつか報告されたいるのが気になる。初期ロットには付き物のリスクなので、当たり引くように祈っとくしかないか。

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2005-11-27

園田健一「ガンスミスキャッツバースト」2巻

新キャラにダーティーハリーな親父が(笑)おかげでラリーよりビーンのが目立ってる。
最後のアメリカンV8談義がたまらないなぁ。名前の出ててくる『ナッシュ・ブリッジス』も『スタスキー&ハッチ』もガンスミスキャッツ読んでると、もう1回見なおしたくなるよ。

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ソウルキャリバー3 スターティングガイドブック

各モード解説はさわり程度でデフォルトとリリースキャラクタの技表が中心。それぞれ簡単な基本戦術と連続技が3つづつ載っている。技表にフレーム数が無いのが一寸惜しい感じ。対戦格闘ゲームは、全てのキャラクタの技を覚えて、ステージを覚えて、マイキャラを自在に扱えるようになって、何百戦かやった先に突き抜けた瞬間が来るので、手元に技表は必須。いちいちポーズ押して見るの面倒だし。

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ソウルキャリバー3

モードは増えたもののシステムはほぼキャリバー2から持ち越しなので、すんなりプレイできた。個人的に新キャラの雪華がツボに。意外に和装の女性キャラっていなかったし。なんか『戦国無双』の濃姫と阿国をミックスしたように見えるけど(笑)
グラフィックは『DEAD OR ALIVE 4』を見た後だと、PS2の限界まで頑張ってももう頭打ちぽいなぁ。何かどことなく洋ゲーみたいだ。まださわり程度しかやってないので、キャラクリはパーツ揃ってからで。

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購入記録

  • ソウルキャリバー3
  • ソウルキャリバー3 スターティングガイドブック
  • ガンスミスキャッツバースト2巻

ソウル~ シリーズ最新作買っちゃった。まだICOも終わってないのに。


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2005-11-21

荒川弘「鋼の錬金術師」12巻

ウィンリィの涙がエドの背中がリンがランファンがハボック少尉が熱い、熱いよ!
エドは確実に「少年」から「青年」に成長してるし、いまどきこんなに真っ当な少年の成長物語で続きを楽しみに待てるマンガってそう多くはないんじゃないのか。暴走したグラトニーがヴァニラ・アイスみたくなってる...。本編と付録の4コマミニブックのナンセンスさのギャップがまぁ、それも楽しいし。恒例のカバー裏、焔の~に吹いた(笑)

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購入記録

  • テックジャイアン 1月号
  • 鋼の錬金術師 12巻 初回限定特装版

テックジャイアンは付属DVDにI've Talk Jamの特別バージョンが!
レギュラーメンバーのSHIHOさん、高瀬一矢さん、中沢伴行さんとゲストにKOTOKOさんと川田まみさんが!10月に行われた武道館ライブについてたっぷり語ってくれてます。本誌にもライブレポートが!
ぅーすごい行きたかった。ライブDVDの発売とかないのかっ!

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2005-11-20

大暮維人「天上天下」14巻

1ヵ月延期した理由は40Pの描き下ろしかー。画だけでも倍の値段を出してでも欲しいという、数少ない作家の1人だなぁ。相変わらずボインボイーンでトゥマッチバイオレンス。ストーリーはジャンプ的なインフレ化の一途をたどってるけど、それに抗おうというより突き抜けちゃおうかという勢いだ(笑)あ、ボブが1コマも出てこないや...。

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