2006-02-04
森博嗣「朽ちる散る落ちる -Rot off and Drop away」
読了。Vシリーズ9作目。同シリーズの『六人の超音波科学者』の続編とも言える内容。
相変わらず密室のトリックは考えるのもイヤになるようなぶっ飛んだもので、作者の提示した謎をなんとか解いてやろうってなミステリ読みには全く薦められない。シリーズのファンとしては、いつもの登場人物以外の人間関係が比較的シンプルで読みやすく読後感も非常に良い作品。特に紅子の魅力が今まで以上に出ていて楽しい。
まぁなんと言うか僕にとって森博嗣さんの小説、とりわけVシリーズは、話の粗筋や密室のトリックが重要なのではなく、独特なリズムの文章と登場人物の口を借りて発せられる斬新な発想が楽しみな訳ではありますが。
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