2006-04-10
永野護「The Five Star Stories」12巻
3年ぶり待望の新刊~。正直予定通りに発売されるとは微塵も思っていなかったから大変嬉しい。とりあえず3回は読み直しました。
内容は大変濃く、魔道大戦に絡む大国の思惑と人間模様がギッシリつめこまれてます。
ハスハ、バッハトマ、コーラス、フィルモア、A.K.D.、クバルカンetc. これまでに出てきた主要な国家はほとんど登場してるんじゃないかな。他にも新興国家も台頭してきて状況を整理するのが大変です。
相変わらずグっとくるシーンの連続。
カイエンの死を知ってハスハに入ったシアン夫人の涙とマギーの言葉、マスターとなったヨーンから「パルセット」と呼ばれたときにパルスエットが見せた涙、ダイ・グの苦悩の末の決断とクリスの彼への叶わぬ想い。どのエピソードも強く胸に残ります。
中でもマグダルをつれたランドとヘアードに預かり屋の親父がヤーボのイヤリングを渡すシーンでは、瞬時にカステポーでのヤーボやカイエン、ミューズたちの姿が思い出されてしまってたまらないですね。どれも大河ドラマとしてずっと続いてきた物語だからこそ感じられる想いで、どんなに待たされてもやはり離れられない魅力がある作品なんですよね。
大戦の裏で描かれるヨーンの成長物語はF.S.S.の中では異色な感じで、彼がどうやって騎士として成長していき、デコースとエストの前に現れるのかとても楽しみです。
他には、子供化したログナーと白のイエッタを久しぶりに見られたのは嬉しかったとか、暴風三王女はぶっとんでるけどエンゲージ(ジュノーン)はやはり美しいなとか、星団最強バカップルのバカっぷりとか、ほんと久しぶりに出てきたK.O.G.(ルミナス・ミラージュ)のペチっはないだろとか、イロイロあるんだけど多すぎてまとめきれないっ!1巻から読み直してみたくなったけど、どれくらいかかるだろうか(笑)
で、ひさしぶりにオートマチック・フラワーズを覗いてみたら、永野さんは新しく『ゴティックメード』なるアニメーションを作っているようだ。
うーん、実に楽しみなんだけど、13巻も5年以内には出して欲しいですよ。
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