2006-07-02
ニック ホーンビィ「ぼくのプレミア・ライフ」
読了。W杯期間中だからって訳じゃないけど、古本屋で面白そうだったので読んでみた。
熱狂的なアーセナルファンの作者の書く自伝的物語。11歳で初めてアーセナルの試合を観戦して以降、彼の生活はアーセナルとフットボールを中心に回っている。人生における全ての出来事はアーセナルの試合に関連付けられているし、アーセナルのためなら知人の結婚式だって、親友のバースディ・パーティーだって断る。20年以上もの間、全てをアーセナルに捧げ続けて得られたのは、数多くの失望とほんの一瞬の素晴らしい歓喜。それでも彼のアーセナルへの熱はなお冷めない。
こんなものを読んでいるとイングランドの、そしてヨーロッパのフットボールへの情熱とプライドみたいなものを感じてしまって、極東の島国が明日にも追いつき追い越せるなんてぞ、なんてことはそう簡単には言えなくなってしまうなぁ。
この本では1992年までしか描かれていないけど、その後イングランドリーグで「プレミアリーグ」が出来て、しばらくしてから見始めたにわかファンとしては、近年様変わりしたイングランドのフットボール事情とアーセナルについての作者のテキストも読んでみたいな。
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