2006-12-23

木尾士目「げんしけん」9巻 特装版

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げんしけん (9) 限定版
木尾 士目
講談社 2006-12-22

by G-Tools

完結。最終巻ということで今回は特装版を購入しました。笹原の卒業を区切りに物語が最後に向かっていく空気の中での53話、54話は実に秀逸。やはりこのマンガの主人公は斑目だなぁ。
連載当初に比べて注目度も上がって、内容も少しづつ変わっていく中どうなるかと思ったけど、最後は綺麗に畳んだなって感じですね。あくまでオタクのヌルい日常は緩やかに流れていくと。

付属の公式同人誌?は面子があまりにも豪華。なかでも安彦良和さんが描いているのにはビックリです。初代ガンダム時代のシャアのコスプレしてるのイラストの横に「後の永野護氏」とかって書いてあるのがまた(笑)
篠房六郎さんの「リアルげんしけん」のあまりにもリアルなオタクの断絶とか、荻上さんの中の人のマンガとか意外に読み応えありますね。

げんしけんのように、持てるリソースのほとんどをオタク的な何かにつぎ込んで、一緒にオタ話できる仲間がいつも近くにいて、騒いでバカやって必死になって、ってのはやはり学生時代の特権ですよね。
きっとこの後の斑目や笹原も、全部は押さえられないけど話題のアニメのいくつかは録画して見ていて、新作ゲームも前日に行列に並ぶんじゃなくて翌日とかに普通に店頭で買って、コミフェスは仕事の都合で毎回は行けなくて、それでもオタク的なマインドは捨てられる訳じゃなくて、みたいにして毎日を過ごしていくんだろうな。
自分の学生時代を重ねて読んでいただけに一寸感傷的になる最終巻でした。ついに終わっちゃったかぁ、寂しいなぁ。

[コミック]

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