2007-03-07
樋口有介「探偵は今夜も憂鬱」
読了。シリーズ3作目。中編が3本ですが、長編であった前2作に比べても内容が凝縮されていて遜色ない読みごたえです。
青春小説的だった前作に対して、今作はミステリ/ハードボイルド色が濃い印象か。どの作品も渋く、悲哀に満ちた人間模様が上手く描きだされています。会話がテンポ良く読みやすいので、ついつい一気に読んじゃいます。
分かれた奥さんとの会話や、娘にやり込められるシーンが出てこなかったのは少々残念。
ヒロインたちに対する草平の気障で軽い態度と、娘に対したときの不器用な父親の姿の対比が実に面白かったんですが。
« 樋口有介「初恋よ、さよならのキスをしよう」 | ホーム | アイマス4周目終了。»
コメント
トラックバック
このエントリーのトラックバックURL:
http://worthless.sakura.ne.jp/mt/mt-tb.cgi/409
コメントする