2007-03-05
樋口有介「初恋よ、さよならのキスをしよう」
読了。「彼女はたぶん魔法を使う」に続く、柚木草平シリーズ2作目。
20年余りを経て再開した高校時代の初恋の女性と同級生たちを巡る物語。前作の軽妙な感じにくらべると、ややセンチメンタルで、ミステリよりも青春小説的な部分がより大きく取り上げられた印象。思い出は美しく、現実は実にほろ苦い。
少しだけアウトローな中年男を気取る草平の、ロマンチストで純粋な部分にグっとくるのはオヤジに近づいた証拠なのかな。良いです。
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