2006-11-29

大沢在昌「帰ってきたアルバイト探偵」

読了。アルバイト探偵シリーズ、12年ぶりの新作。相変わらず高校生のリュウくんと元行商人のオヤジが国家的インボーに巻き込まれる話。

新作でも登場人物は変わってないし、昔のノリは健在。深く考えるのがバカバカしくなるくらいに軽いし、リュウくんと親父の軽快な掛け合いもそのままで、頭からっぽにして楽しく読めますね。
1990年前後の設定をそのまま現代に持ってきているけど、全く違和感なくとけ込んでます。そういえば昔のシリーズが出てた頃は携帯とか使ってなかったんだよね。そう考えると12年ってイロイロ変わったんだなぁ。

作者の街角シリーズの主人公 佐久間公や新宿鮫シリーズの鮫島は相応に年を取って重くなってしまったけど、アルバイト探偵シリーズはこのままのノリで行って欲しいですね。

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2006-11-28

グッドスマイルカンパニー Fate/hollow ataraxia「間桐 桜 夕支度Ver.」

Fate祭りその3、グッドスマイルカンパニーの間桐 桜 夕支度Ver.です。前のカレンに続いて1/6サイズ。デカいです。

一応メインヒロインの1人のはずなんですけど、立体化に恵まれていない気がする桜。完成品での制服姿は初めてですかね。
ポーズも大人しいし特に派手なギミックなどもなく地味といえば地味なんですが、そこが実に桜らしい。軽く風になびく髪とか、かすかに微笑んだような表情とか、夕暮れ時の帰り道を士郎の家へ向かう情景が自然と浮かんでくるようで、なんともいえず良いです。
これは癒し系フィギュアだなぁ。

欲を言えば、いつも書いてる気がするけど、ベースにひと工夫欲しかった。そんな凝ったものじゃなくて普通のアスファルトとかでいいんですが、それだけでグっと雰囲気が良くなると思う。まぁ自作しろよって話ですが。

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2006-11-27

本日のカルドセプトサーガ

まずはオフで3周ほど木偶を回してからLiveへ。今回は初日に遊んだフレンドとそのまたフレンドを入れての初の3人戦に挑戦!

まずはフレンドがマスタになってゲーム開始......1巡する前にフリーズかよヽ(`Д´)ノ
気を取り直して今度は自分がマスタになって再チャレンジ!......またもや1巡する前にフリーズ...orz
これでだめならと、残った1人が作った部屋で......今度はなんとかプレイできました!
相性とかあるのかも知れないけど、これはなんとかならないものか。

ゲームに入ってしまえば、やはり2人より3人の方が面白いですね。人数が増えるとゲームも荒れてくる!それぞれキーになるクリーチャーを上手く配置できて、大きな波乱もない序盤戦。順調に周回を重ね、徐々にMAPも埋まってきて、レベル4土地なんかもポツポツ出来てきた頃に...再びフリーズしやがりました。
これからってときに...。

ボイスチャットで話し合った結果(何故かボイスチャットは切れない)、ここまで来たらカードだけでも貰っておきたいよねって話になって、オンなのにCPU2人を相手にしながら3人とも最後までプレイ。同じ局面からでも3者3様の展開になったみたいで、最後の最後までどうなるかわからないカルドらしさが垣間見れましたよ。本当はオンでCPU相手に見たい訳じゃないんだけどね...。
結局そのまま時間も遅いしってことになってオン3人対戦は次回に持ち越しとなりました。ちくしょー!
1プレイが長いゲームだけにフリーズは致命的なので、修正パッチで治ることを祈るばかりなんですが。

現在のブックは物理無効のカロンと先制マヒが強力なナイキー(ハッスル付)など守りが固いクリーチャーを中心に高額土地を作って、ホーリーワード系で誘導するという、実にスタンダードな構成。まぁ普通ですね。それぞれ弱点もあるので個別に対策されはじめると辛いかもしれない。正直、コンセプトブックを作るにはまだまだカードが足りないんですよね。
今日の対戦でアレスが手に入ったので、そろそろ侵略ブックとかも作ってみようかなぁ。

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2006-11-25

あさのあつこ「NO.6♯1」

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NO.6♯1 (講談社文庫)
あさの あつこ
講談社 2006-10-14

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読了。前のが重かったので軽そうなのをと選んだら続きものだった罠。
近未来、高度に管理され、厳格な階級社会として存在する街「No.6」でエリートとして育てられた主人公 紫苑は、全く異なった階層の少年 ネズミとの出会いによって世界の真実を知っていく...。設定としては割と定番かな。
少年2人の関係が中心でSF的部分は食い足りないところもありますが、世界に対して純粋な主人公と斜に構えたネズミの掛け合いが軽妙で爽やかに読めます。この巻は起承転結で言えば、まさに「起」といった感じ。先が気になるな。
よく似た内容のマンガを昔読んだような記憶があるんだけど、なんだったけなぁ。

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祝!カルドセプトサーガ発売!!

ついに発売!!SS版でその絶妙なバランスにハマり、DC版のセカンドでネット対戦の魅力に取り憑かれ、そして今回XBOX360で約4年ぶりのカルドです。
このゲーム、簡単に言うと「モノポリー+トレーディングカードゲーム」といった内容なんですが、ゲームの基本となる部分は初代からほとんど変化なく、今回もマニュアルを見なくても問題なくプレイできました。それだけ初代の完成度が高かったってことでしょうね。

初日は手持ちカードが揃っていないこともあって、ストーリーを4戦ほど進めてからLiveでフレンドと2戦ほど練習。どちらもスタンダードなクリーチャーブックでしたが、結果は2戦2敗。まだ序盤ということもあって、お互いに持っていないカードを見て盛り上がりながら楽しくプレイできました。やはりオンライン対戦は楽しい!

まだ見ぬカードもあるし、サーガなりの戦略が固まってくるのはこれからでしょうけど、今のところバランス良く遊べそうです。
不満は全体的なレスポンスの悪さでしょうか...。MAPにクリーチャーを配置したとき、スペルカードを使用したとき、戦闘に入ったとき、戦闘時の攻撃のモーション、全て反応が重い。テンポが重要なゲームなだけに、ここは頑張って欲しかったところ。

カードが揃ってきてコンセプトのあるブックが組めるようになってからがこのゲームの醍醐味なので、面白いのはこれからですね。

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2006-11-24

瀬尾浩史「アキバ署! 」3巻

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アキバ署! 3 (3) (アフタヌーンKC)
瀬尾 浩史
講談社 2006-11-22

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完結。1、2巻目と続いてキャラクタが充実してきたのもあって、「アキバ系」というギミックよりも人間ドラマに重点が置かれていて面白くなっている。難解なデジタル用語の部分を抜いてもきっちり読めるのはいい。どの話も落としどころが良いですね。ありがちで安いって言えばそうなんだけど、「人間の善意」みたいなものを決して否定しない作者の感覚は個人的には好み。特に自殺サイトの話がいいな。
このシリーズはなかなか読ませる内容だったので、タイトルで損してると思うなぁ。次回作も期待して待ちたいです。

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村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS」11巻

四国編其の2。今回は表紙、内容ともにXが主役。SPIRITSでは今ひとつ活躍の場がなかっただけに待望のって感じですね。キングダークを前にしての三影との死闘は燃える!他にはライダーマンとヨロイ元帥の対峙、ツバサ大僧正に敗れたのち、おやっさんとともに「特訓」を敢行するZXとかが見所かな。本州と四国の戦いが平行して進んでいるので結構忙しいです。
どうでもいいけど、GODの怪人『ヒトデヒットラー』が「ヒットラー」などと叫びながら向かってくるシーンのシュールさには脱帽。昔は普通に見てたけど、改めて見ると凄いキャラだったんだな...。

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荒川弘「鋼の錬金術師」15巻

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鋼の錬金術師 (15) (ガンガンコミックス (0692))
荒川 弘
スクウェア・エニックス 2006-11-22

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イシュヴァール殲滅戦の回想がメイン。汚い戦争(綺麗な戦争なんかないけど)がじっくり描かれていてなかなか良い。前巻のホークアイ中尉のラストからこういう風に繋げてくるのか...なるほど上手い。

イシュヴァールでは、マスタング大佐とホークアイ中尉の関係とか、スカーの過去とか、ロックベル夫妻の最期とか、これまでの物語のバックボーンになっている事柄が集中していて作者もかなり力を入れて描いている。
これだけのテーマ性を持っていると、もはや少年マンガの枠に納まらない作品になってきているように感じるなぁ。

次巻では新しく舞台を移してキャラクタも増えるみたいだけども、あまり増えすぎるとまとまらなくなるんじゃないかとちょっと不安。その辺、作者がどう物語を捌いていくのか楽しみです。

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2006-11-18

実写版DEAD OR ALIVEの予告編とか。

来年2月公開予定の実写版DEAD OR ALIVEの公式サイトで予告編が見られますよ と。(注意:いきなりムービーが流れます)

DOA公式サイト
>> http://www.doa-movie.jp/

...これなんてチャーリーズ・エンジェル?DOAの実写って言われてこの発想はなかったわ。
ぱっと見た感じかすみとティナとあやねはわかったけど、他はよくわかんないなぁ。まぁB級として見る分にはなかなか面白そうかも。ビーチバレーも入ってるみたいだし(笑)

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星野博美「転がる香港に苔は生えない」

読了。長かった...。フォトグラファでありライタである作者が、1997年の香港返還を中心に2年間を香港で過ごした記録。と言っても、香港返還を追いかけたルポルタージュというよりは作者が香港の下町に住んで経験する様々な人々との出会いを通して香港への想いを綴った私小説、といった感が強いかな。
自分は香港へは直接は行ったことがないので、作者の描き出す香港はエネルギッシュでビビッドでシビアで、そこに生きる人の息遣いが強く感じられとても興味深かったです。一方でなかなか読み進まなかったのには著者のリリカルに過ぎる感じ方、文章が幾分キツかったのもありますね。

最も引っかかったのは、作者が日本を肯定的に捉えられず、最後を「たまらなくあの雑踏の中に戻りたくなる」と締めている一方で、香港での生活を「仮の生活」と自らに言わせてしまい、「自分たちが香港的なるものを次々と破壊し、観光資源を絶滅させていることを、香港はそろそろ認識していい頃だと思う。」と言って、「香港を愛するが故に、私はいつか絶対にこの街を離れなければならなかった。」と言ってしまう、おそらく作者自身が最後まで整理しきれなかった矛盾した感情でしょうか。このまとまらない感情を含めて作者の香港での2年間をあらわしているのだろうけれども、読者としては読み終わったあとどうにも居心地の悪い想いが残ります。

最後の章で香港と照らし合わせて日本の閉塞した現状を語っているけれども、それを書くのならばこの本の中ではなく、作者が日本で日本の人々と生活を切り取ることで描き出すべきことじゃないだろうか。
「生きている人間が見えにくい社会は、それだけで不幸である。」という言葉を日本に向けて投げかけているのだとすればそれは必ずしも当てはまらないと感じるのだけれど。

この本の中では表紙と中カラーを合わせて8枚の写真を見ることができるけれども、読み終わった後でもっと見てみたいなと思いました。これだけの膨大な文章を読んだ後で、そのとき、その瞬間に作者が何を切り取ってきたのか興味があります。

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