2005-03-12

荒川弘「鋼の錬金術師」10巻

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鋼の錬金術師 (10) (ガンガンコミックス)
荒川 弘
スクウェア・エニックス 2005-03-11

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ロイ・マスタングvsラストの死闘が1つの見所。ここまでほんと欝な展開だったので、ためてためてためての反撃はテンション上がりまくりです。
アルの「守れたはずの人が目の前で死んで行くのを見るのは我慢できない!」という言葉と、エドの「ならば前に進むしかないじゃないか もう誰1人失わない方法で」という真っ直ぐな言葉は、当たり前ながらも少年漫画の王道を外していないのが気持ち良い。セントラルでの話を経て、また風向きが変わってきたのを感じます。

しかし親父登場で舞台はまた混沌へ。次巻は7月発売予定です。

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2005-03-09

七月鏡一×藤原芳秀「闇のイージス」19巻

"フゴー"計画、蝶の傷を持つ隻眼のイラク人傭兵、"北"の潜入工作員、テロへの復習を誓うアメリカ人ヒロイン。道具立ては揃っているのに何故か予定調和的に見えてしまう。
憎しみの連鎖がテロを生むというのは「蝶編」通してのテーマだが、楯があまりにも感情を殺してしまうだけに狂言回しになってしまうのは惜しいなぁ。感情をストレートに出すジーザスとの対比で楯の悲しみ、苦しみ、怒りといった負の感情が押し出されてくる回は面白いんだが。
次巻はゼロの過去が明かされる話も収録して6月発売予定。

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2005-03-08

永野護「The Five Star Stories」2巻 2005Edition

第1巻の初版が1987年5月。それから18年余りにも及び読者を歓喜と絶望の渦へと巻き込んできた最凶の物語、『ファイブスター物語』の第2巻改訂版。本編の内容は細かい台詞の修正以外はなく、巻末に今まで登場したファティマのほぼ全ての画稿とファティマについての詳細な解説が掲載されています。これだけでも新たに買う価値がある。

神様が暴れまわる1巻が現代の神話としてF.S.S.が持つ1面だとするならば、2巻では、誇り高く人を圧倒する戦闘力を持った騎士たちの戦い、儚く強く美しいファティマたちの悲しみ、美しく禍々しい電気騎士 モーターヘッドによる国家を賭けた戦争、という現在の連載までに通じる魅力ある世界が徐々に形作られてきているのを見ることができて面白い。
あの頃には数コマしか出てこなかったセイレイが10数年後に今のような形で物語に現れるとは思ってもみなかったし、エルメラに未来を語ったクローソーが第1部で姿を隠し、未だに戻ってこないとは全く想像できなかった。

これからもファンはモータヘッドの背面設定1つに驚かされ、作者の天邪鬼に踊らされ、それでも新しい設定集が出ればすぐさま飛びつくんだろうなぁ。それはそれで幸せなのかもしれない。とりあえずは早く本誌 ニュータイプでの連載を再開してください...。

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2005-03-03

安野モヨコ「監督不行届」

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監督不行届 (Feelコミックス)
安野 モヨコ
祥伝社 2005-02-08

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漫画家 安野モヨコによる、夫 庵野秀明のオタクっぷりを描いたマンガ。基本、ノロケマンガなのだと思う。巻末の用語解説を読んで元ネタが半分くらいしかわからなかった...まだまだだなぁ。

ここで1話と2話を読むことが出来ます。

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2005-02-26

村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS」7巻

捕われたXライダー救出のためバダンのアジトに潜入する歴代ライダーたちの活躍、孤高のアンチヒーロー タイガーロイドとゼクロスの一騎討ち、6人のショッカーライダーに相対して反目しあいながらも共闘する仮面ライダー1号とゼクロス、と何処を取っても熱い、熱すぎるよ...。
見所が多いけど最もグッときたのは、強化改造を重ねすぎたタイガーロイド=三影がゼクロスとの闘いのあとに「あと何度だ...何度闘える...」って呟くシーン。決めの台詞と演出が素晴らしく燃えさせてくれるな。

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2005-02-04

大場つぐみ×小畑健「デスノート」5巻

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DEATH NOTE (5)
大場 つぐみ
集英社 2005-02-04

by G-Tools , 2009/02/21

先日、4巻まで一気に読んでから続きが気になって気になって仕方がなかったです。連載の方は読んでいないので。

転換。月と竜崎の関係が敵対から協力に180°変わった。お互いの命を懸けたギリギリの知恵比べの「緊張感」でここまで引っ張ってきただけに、物語の性質が完全に変化してしまった。
「ヨツバの中の誰がキラなのか」を2人が協力して探し出していく展開も面白くはあるが、やはりこの2人の関係は本質的に「追う者」と「追われる者」だろうと思う。デスノートを失った月も海砂も「毒」が抜けてしまってなんだか物足りない。

先の展開は予想がつかないが、今は伏線を張って力を溜めているところなのだろうな。再び月がデスノートを持ったとき動き始める物語に期待します。
次巻は4月発売予定。刊行ペース早いなー。

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2005-01-28

矢島正雄×中山昌亮「PS羅生門」7巻

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PS-羅生門 7 (7) (ビッグコミックス)
中山 昌亮
小学館 2005-01-28

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原作付きマンガの場合、指名買いというのがなかなか無いんですが、中山昌亮氏が作画しているマンガは『オフィス北極星』以来ファンで必ず買っています。大胆な構図といい、キャラクタの心情を細やかな描写で見せる画といい、マンガでしか出来ない表現を見せてくれるマンガ家。

はみ出し者の集まる東都署、通称「羅生門」を舞台にして、警察官、犯罪者、その家族、犯罪に関わる人を描く。決して犯罪者が正しい訳じゃないけど、彼らにも道を誤ってしまう「事情」が何処かにあったし、それに対応する警察もそこに正義だけがある訳じゃなくて、みんな「人」として悩んでる。そんな中で人に対して「信じる」ことだけは失っちゃいけない。そんなメッセージが好きです。

7巻では、追跡中の交通違反者を死なせてしまった警察官が「警察」というものの在り方に悩む「夢の警察官」が特に良かったです。

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2005-01-20

「Death note」読みました(これも今更…)

近所の古本屋で1~4巻がセットで売っていたので買ってみました。

名前を書き込むだけで人を殺すことができる「デスノート」を手にした少年と、それを追う者との緊迫した駆け引き。兎に角、全部理詰めで相手の先を読んでいく展開は次のページを捲る手を震わせる。

主人公が高校~大学生、マンガなんだけどほぼテキスト主体で進んでいくストーリィ、人がゴミのように死んでいく(ただし痛みは全く感じない。『金田一少年~』にしても『名探偵コナン』にしても少年誌の推理物で人の死に痛みを感じるものって見た記憶はないな。)、主人公に庇護されるようなヒロインが全然出てこない(4巻でやっと出てきたけど)、と少年誌にしてはやたらと挑戦的なマンガ。最も大きな挑戦は、ジャンプ系漫画 永遠の課題である「強さのインフレ化」へのようにも見うけられるけど。最後の落とし所が非常に気になる作品です。

確かにメチャクチャ面白いんだけど、自分が小学生のときに読んだら理解できたかなという疑問はある。そもそも今の週刊少年ジャンプは小学生の読むようなものではないのか、それとも今の小学生は頭が良いのか…。

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2005-01-16

二ノ宮知子「のだめカンタービレ」11巻

去年の秋くらいに1巻目を読んで、翌日には10巻まで家にありました。帯にある「こんなに笑えるクラシック音楽があったのか!?」のコピーの通りに、いっぱい笑わせて、そのあとにちょっと音楽って良いなと思ったりしてしまう快作。

前巻からヨーロッパ編に移ってから、周囲の登場人物とのお付き合いがまだ浅いせいか、どうしても「のだめと千秋」+「その他脇役」に見てしまう。裏軒やライジングスターオケの面々が懐かしく思える、読者的にも若干のホームシック。
今巻では留学先での新学期を前にして、のだめのテンションがゆるやかに下り坂。ここまで2人のバランスは、どちらかが落ちているときにはもう1人が引き上げる感じで続いてきたけれど、コンクールで1位になった千秋はシュトレーゼマンに引っ張られて3ヶ月の世界ツアーへ行っちゃうし、ピアノの前で「のだめらしいのだめ」を見られるのはもう少し先かな。

「クラブワンモアキス パリ支店」とか「面白いキャラになっちゃったエリーゼ」とか、笑える小ネタはたくさんあるんですけどね(笑)

次巻は5月発売予定デス。

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2004-12-09

七月鏡一×藤原芳秀「闇のイージス」18巻

天使再び!学園を舞台にちひろと亜紀も揃って登場してほとんど主役の扱い。囚われたジーザスと再開した亜紀が妙に可愛かったりしていい(笑)
ジーザスが少年にかける言葉と1枚の絵からはカダスに渡った後のことが色々と想像されてグっと世界が1つになってくるな。
しかし、流石に藤沢真吾はくたびれた背広にメガネが板についてるけど、楯はどう見ても教師に見えないって...。
次巻では再びテロとの戦い。3月発売予定。

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