村枝賢一「仮面ライダーSPIRITS」14巻
X編完結。序盤では前巻に続いてJUDO vs ZXからZXがスーパー1のVジェットを駆って地球へ帰還。そしてメインであるX、ZX vs キングダーク戦へと突入。この闘いでもXの愛機 クルーザーが活躍しており、近年のライダーで不足しがちなマシンアクションを堪能できる。より高速走行が可能な形態へと変形するVジェットの格好良さは異常。やはりバイクあってこそのライダー!
ラスト、宿敵アポロガイストと一体化したキングダークを真空地獄車で退けるX。それを陰から助け最期にたくましく成長した息子へと向ける父の顔。イロイロなライダーがある中で、父と子の絆としてのライダー Xが実に印象的なシーンだった。
朝日を背に皆のもとへと歩みを進めるXの姿とバックに流れている(と考えるべき)「おれはXカイゾーグ」を改めて聴きなおすとまた痺れる。
ライダーの中でも地味と評されることの多いXの面目躍如といったシリーズだった。
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2008-03-23
荒川弘「鋼の錬金術師」19巻
全てのはじまりの物語が明かされて、やっとはっきりとしたそれぞれの位置が分かってきた。
前半、マスタング大佐とホークアイ中尉の会話はお互いの信頼と軍のスペシャリストらしさが出ていて良かった。
マスタング組はとても好きなんだけれど、最近は中央で組織作りに奔走しているので立ち回りが無くて寂しい。他のメンバも地方で冷や飯喰わされてるって描写があったし、再興の際にはガッツリ活躍させて欲しいところ。
後半一番の見せ場、キンブリー vs エドはとりあえずキンブリーの勝ち。相手は賢者の石持ち出しなあ。このリターンマッチはどこかで見たいな。
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2008-03-18
小林尽「夏のあらし!」3巻
やよゐと加奈子の過去エピソードを中心に、カヤさんとショートケーキをめぐる話も少し。
ここまで非常に面白く読ませて貰っているし、個人的には名作になる可能性のある作品だと思うだけに、いまひとつ評価が低いように感じるの気にかかる。
掲載誌のせいなのかなあ。これからも応援していきたい。
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2008-03-14
士郎正宗「攻殻機動隊1.5HUMAN ERROR PROCESSER」
個人的に攻殻も2まで行ってしまうと、面白く読んでるんだか、面白く読むための方法を探しているんだか分からなくなってくるってところでなかなか厳しく、1.5くらいが丁度よいんだなと再確認。
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2008-03-06
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」18巻
対「鬼」戦では温泉宿の娘、紅葉さんがアルタ王家の末裔として、先祖伝来の弓を引く!とか書くと格好良いが、実際表紙にもなっているこの鎧と弓は、なかなかに面白いデザイン。
「鬼」との戦いはバーディーと紅葉の共同戦線により勝利を収めるのだけれど、それよりも、「鬼」にも勝る恐ろしいまでの先祖の妄執に敢然と弓を引いた、紅葉の心情が実に熱い。
ラストの有田家先祖の仮想人格同士の会話も、血を継いでいくこと、故郷を守ること、何を糧として日々を幸せに生きるのか、という青年マンガにしては珍しいテーマを語っていて面白い。導かれる展開が実に作者らしくとても良いな。
バーディーと紅葉の容姿が似ているというのは、バーディーにも王家の血が入っているということなのかな?その辺、この先明らかにされていくのかどうか、とても楽しみ。
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2007-12-23
荒川弘「鋼の錬金術師」18巻
紅蓮の錬金術師 キンブリーとエドたち、スカーたちの化かし合い。
そして中央ではプライドの正体が明らかに...。
今巻ではとくにウィンリィが良かったな。エドに向かって「なんでこんな変なのに惚れたんだろ」って言ってみたり、「待ってるだけなんていやです」「少しでも二人のそばに居たくて...」って言ってみたり(演技だけど)、エドにピアスを渡して「預かっといて!」というシーンなんて実に可愛くてコノヤロー。
表紙裏の4コマも含めて、安定して面白いなあ。
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2007-11-05
ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」17巻
雪深い温泉宿に鬼が出る!とか、すっかり伝奇物の気配。同作者のパトレイバーで言うなら、グリフォン編の合間に入る廃棄物13号みたいな位置付けの話か(分かりづらい)。
旧館内でのバーディーと鬼の立体的なアクションは素晴らしい。
帯で庵野秀明さんが「世界でも指折りのバーディーファンだと自負しております」ってコメントしているのも相変わらず嬉しくなるところ。
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2007-10-26
園田健一「ガンスミスキャッツバースト」4巻
新刊。ひさびさに室内での濃密なガンアクション。
旧シリーズでラリーの宿敵として君臨したゴールディ復活の話な訳だけど、記憶を失ったからなのか、以前のド変態ぶりが影を潜めていて物足りない感じ。
本編とは全く関係ない映画の話なんかが面白かったりして良いんだけど、薀蓄よりストーリィの方ももう少し盛り上げていって欲しいところだ。
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2007-10-20
広江礼威「ブラック・ラグーン」7巻
意外にも読み始めたのが最近という残念っぷり。
東南アジアの架空の都市「ロアナプラ」を舞台に存分にガンアクションを楽しめる作品ってことで、あちらこちらに漂いまくっているB級アクションぽさとか、ジョン ウーとかクエンティン タランティーノとかロバート ロドリゲス臭がツボ。
今巻では前巻から引き続いて、「くそめがね」ことロベルタのロアナプラへの帰還を契機として引き起こされるドラマ。
いつもに比べてガンアクションは控えめながら、後半のロアナプラの組織が一堂に集まった連絡会での腹の探りあいや、最前線へと向かう直前のロックとレヴィの駆け引き抜きのトークなど、巧みな言葉の撃ち合いが鉛玉飛び交うガンアクションと同等か、それ以上の緊張感を持っていて実にスリリング。
クライマックスへの仕掛けをじっくり作った後どう爆発させていくのか、この先の展開が実に楽しみだ。
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2007-01-21
七月鏡一×藤原芳秀「闇のイージス」26巻
第一部・完らしい。マーキュリー刑務所編が素晴らしかっただけに、一旦終了させるのならこの巻は余分だったかなとも思う。
「明日の顔」は、話自体はどこかで読んだようなものだったけれど、ラスト3ページは良かった。この3ページのために描かれたような話なのかも。
現在、本誌の方では休載して別の作品を連載しているようなのだけれど、第二部が始まるのは何時ごろになるのだろうか...。