2006-06-29

恩田陸「ライオンハート」

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ライオンハート (新潮文庫)
恩田 陸
新潮社 2004-01

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読了。時を超え、時空を超えて、刹那巡り会い続ける2人のSFラブロマンス
作者のきめ細かい描写はとても映像的で、作中に印象的で美しいシーンがたくさんある。前半の「エアハート嬢の到着」では、冷たい雨に打たれながら、その現場に立ち会っているかのように感じるし、「春」の雨上がりの虹をくぐってエリザベスがやってくるシーンは、とても神秘的で美しい。
それだけに後半、物型が抽象的で分かりにくくなっていくのは残念。いまひとつ整理しきれていないように思うなぁ。
オチは特に驚くような展開ではなかったけれど、美しく描ききれていて良かった。

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2006-06-20

米澤穂信「さよなら妖精」

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さよなら妖精 (創元推理文庫)
米澤 穂信
東京創元社 2006-06-10

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読了。ユーゴスラヴィアという異文化から訪れた少女マーヤと主人公を含む高校生たちの出会い、交流、そして別れという2ヵ月の物語。日常の中で、ほんの少し違った目線から投げかけられる疑問がささやかなミステリとして存在していて面白い。そんな優しく暖かな日々も終盤、彼女の故郷で起こる出来事によって風向きを変えていき、祈るような気持ちで読み進めていたけれど...。
ボーイ・ミーツ・ガールな青春物語から、突然その物語の庇護を離れて現実へと向き合わされてしまうことで、どうしようもなくやり場の無力感に苛まれ、そして、その分だけマーヤの言葉1つ1つが読後に深く残る。

つい最近、最後に残ったセルビア・モンテネグロからモンテネグロ共和国が独立を宣言し、ユーゴスラヴィアという国は完全に6つの国へと別れた。W杯のセルビア・モンテネグロ代表の試合で、アナウンサが彼の国にとって最初で最後のW杯になると言っていたのは記憶に新しいところだけど、でもきっとこの小説を読んでいなかったら聞き流していただろうな。
この時期にこの小説を読めたことはとても良かった。

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2006-06-19

EQ心理テスト

EQ心理テストやってみた。EQの説明はこっち。結果が長いよ。

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大暮維人「天上天下」15巻

新刊。作者とばしてるなー。本編も大概訳わからなくなってきていたけど、今巻では舞台がいきなり戦国時代へ吹っ飛んでいって歴史ものになってるし。まぁ、和服+エロは最強なのでいいか...。

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月姫始めました。

今更かよって話ですが...。
とりあえずホテルで鮫に喰われてバッドエンド1回。

実は結構前から知り合いから借りてはいたものの、Fateの際のハマリっぷりからなかなか手を出せずにいたんですよね...。
TYPE-MOONの同人時代の伝説的な作品といえど、商業版1作目のFateから入った人間としては正直最初は、立ち絵が荒いなーとか、システムが貧弱だなーとか思いながらプレイしていた訳ですが、シナリオが進むにつれ全然気にならなくなってきますね。リフレインを多様した独特のテキストはこの頃から出来上がっていたんだなぁ。やっぱ引き込まれるわ。

TYPE-MOON関連ではPS2版の「Fate/Stay Night Realta Nua」も早々に予約しちゃいました。フルボイス化でテンポ崩れるんじゃないかと一抹の不安を覚えたりしますが、最悪声消してやればいいし。月姫やって声がなくても十分面白いのは再認識したしなぁ。とりあえず追加シナリオが楽しみ。

しかしW杯もこれからなのに、やばいもの開けちゃった感じはするぞ(;´Д`)

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2006-06-18

森川ジョージ「はじめの一歩」76巻

板垣強し!予想以上の強さは、千堂の言葉じゃないけど、一歩との試合が見てみたいと思わせるに十分。
後半の展開は...宮田との対戦なしにこのマンガが終わるのは考えられないから!縁がなかったで済ませるのはありえないだろうし、作者はどうまとめるのか。

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曽田正人「capeta カペタ」11巻

フォーミュラステラ編も舞台を富士スピードウェイに移して最終選考に突入。最終選考はタイムアタックによる勝負なので、レースとはまた違った緊張感がある。『シャカリキ』や『昴』でもそうだったけど、限界に挑戦する自分との戦いという状況は作者の最も得意な分野だなぁ。相変わらず熱い。

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2006-06-16

森見登美彦「太陽の塔」

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太陽の塔 (新潮文庫)
森見 登美彦
新潮社 2006-05

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読了。初めてできた恋人にあっさり振られた、「休学中の五回生」である主人公が、「研究」と称して彼女を付けまわす導入から妄想が暴走して男汁があふれている。妄想がファンタジーと呼べるなら本書はまさに日本ファンタジーノベル大賞に選ばれるに相応しいのだろう。
まぁ、実際のところは仲間で鍋囲んだりして青春してたりもするものの、結局は世のカップルたちを憎んでクリスマスに騒動を画策するような素晴らしく救いがない喪男文学なのだけど。

後書きで本上まなみさんに「わたしごのみです」なんて言われても、喪男たちは毅然としてこの地球上に蠢くあらゆる人間たちに対して宿命的な憤りを感じ、できるだけ彼らが不幸になることを祈っていくことだろう。

物語の最初の何ページ目かにあったこの1節で思いっきり引き込まれた。

類は友を呼ぶというが、私の周囲に集った男たちも女性を必要としない、あるいは女性に必要とされない男たちであって、我々は男だけの妄想と思索によってさらなる高みを目指して日々精進を重ねた。あまりにも高みに登りつめすぎたために今さら下りるわけにもいかない、そもそも恐くて下りることができないと誰もが思いながらも口をつぐみ、男だけのフォークダンスを踊り狂った。

嗚呼、祭りは続くよ。

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2006-06-12

二ノ宮知子「のだめカンタービレ」15巻

新刊。のだめの初リサイタルとか。ターニャと黒木くんのカップルが成立しそうになってるし、のだめと千秋のカップルもなんだかいい感じだし、青春してるなー。
リサイタルでの、のだめの成長も著しく、フランスに来てから1番落ち着いて読める巻でした。

のだめマングース付きの限定版は新橋の本屋で普通に売ってました。お腹を押すと「ぎゃぼっ」っと鳴くんですが、思ってたより激しい感じかな。
縫い目とかピアニカとかもよく再現されていてなかなか可愛い。元がのだめ手作りの着ぐるみなのでちょっとくらいヘタっててもらしく見えるんだよね。

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2006-06-11

ノーサンプトンFC 2015-2016 第1節~第23節

10年目7月から1月まで。ついに10年!ワールドカップが始まったのでなかなかプレイする時間がとれません。
イングランド代表でクラウチがブレイクしそうなのがオーナーとしてはなんだか嬉しいな(笑)

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