2006-07-11
祭りが終わって
W杯も終わって、まだ宙ぶらりんな感覚が抜けない。1日平均4時間近くTVの前にいたなんて日々は過去を振り返ってもなかったからなぁ。
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七月鏡一×藤原芳秀「闇のイージス」24巻
潜入捜査中に行方を絶った甲斐を追って、「アメリカ最低最悪の場所」と呼ばれる刑務所へ潜入する楯。人種間の派閥争い、看守との癒着、闘争そして共感。巻末のあとがきにも書かれている通り、刑務所を舞台にした名作の中ではどれもオーソドックスなエピソードだけど、これがイージスの世界にハマっていて実に面白い。
黒人グループのリーダーが、どん底から這い上がって掴み取った成功から一転して、妻とマネージャーに裏切られて全てを失った元ヘビー級ランカーという、これだけでも美味しい設定なのに、楯とのボクシング対決で拳で語り合ってお互いを認め合うなんて展開はとてつもなくベタで熱過ぎる。
バタフライの傷をもつ男との対決の行方は、マイクのこれからは、甲斐の生死は...仕込んである伏線が絡み合っていて、先行きが楽しみだ。
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ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」13巻
回想終了。バーディーのトラウマがやっと明らかに。で、本編はどんな話だったっけ...。やっぱ2巻ほぼ丸々回想ってのは長すぎるんではないかと。
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2006-07-05
中田引退なのか...。
中田選手の現役引退の記事を見て率直な感想は「もっとプレーを見たかった」ということに尽きる。
若さと引き換えに経験を手に入れて活躍しているW杯のベテランプレーヤーたちを見てると特にそう思う。まぁファンの我が侭な思いなんだけど。
ずっと1つ上だと思ってたんだけど、プロフィール見ると同じ年だったらしいなぁ。昔に間違った記事見て勘違いしてたぽい。
何かを成して次のステップへと進んでいく...29歳ってそういう年なんだろうか。なんとなく感慨深いものがあったりなかったり。
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大場つぐみ×小畑健「デスノート」12巻
ついに完結。連載の方は読んでなかったけど、本誌での連載終了を風の噂で知ってからはwebでのネタバレに怯えながら最終巻を待ってました。
最大の興味は、作者が月をどうするのかという、つまるところ結末は「Bonnie and Clyde」的なのか、「Natural Born Killers」的なのかというところだったけれど...最後は少年誌としては妥当な終わり方を選んだというところだろうか。
終盤の展開は、月の行動に制限をつけ過ぎたことでいささか強引になってしまった感じがする。最後にもう1つ膝を打つ展開があればと期待してたんだけど。それでも、これだけの内容を詰め込んだ作品はこの先そうは出てこないと思うし、最後まで十分に楽しめたよ。
青年誌あたりでもう1回このコンビで連載しないものだろうか。
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2006-07-02
ニック ホーンビィ「ぼくのプレミア・ライフ」
読了。W杯期間中だからって訳じゃないけど、古本屋で面白そうだったので読んでみた。
熱狂的なアーセナルファンの作者の書く自伝的物語。11歳で初めてアーセナルの試合を観戦して以降、彼の生活はアーセナルとフットボールを中心に回っている。人生における全ての出来事はアーセナルの試合に関連付けられているし、アーセナルのためなら知人の結婚式だって、親友のバースディ・パーティーだって断る。20年以上もの間、全てをアーセナルに捧げ続けて得られたのは、数多くの失望とほんの一瞬の素晴らしい歓喜。それでも彼のアーセナルへの熱はなお冷めない。
こんなものを読んでいるとイングランドの、そしてヨーロッパのフットボールへの情熱とプライドみたいなものを感じてしまって、極東の島国が明日にも追いつき追い越せるなんてぞ、なんてことはそう簡単には言えなくなってしまうなぁ。
この本では1992年までしか描かれていないけど、その後イングランドリーグで「プレミアリーグ」が出来て、しばらくしてから見始めたにわかファンとしては、近年様変わりしたイングランドのフットボール事情とアーセナルについての作者のテキストも読んでみたいな。
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2006-06-29
恩田陸「ライオンハート」
読了。時を超え、時空を超えて、刹那巡り会い続ける2人のSFラブロマンス
作者のきめ細かい描写はとても映像的で、作中に印象的で美しいシーンがたくさんある。前半の「エアハート嬢の到着」では、冷たい雨に打たれながら、その現場に立ち会っているかのように感じるし、「春」の雨上がりの虹をくぐってエリザベスがやってくるシーンは、とても神秘的で美しい。
それだけに後半、物型が抽象的で分かりにくくなっていくのは残念。いまひとつ整理しきれていないように思うなぁ。
オチは特に驚くような展開ではなかったけれど、美しく描ききれていて良かった。
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2006-06-20
米澤穂信「さよなら妖精」
読了。ユーゴスラヴィアという異文化から訪れた少女マーヤと主人公を含む高校生たちの出会い、交流、そして別れという2ヵ月の物語。日常の中で、ほんの少し違った目線から投げかけられる疑問がささやかなミステリとして存在していて面白い。そんな優しく暖かな日々も終盤、彼女の故郷で起こる出来事によって風向きを変えていき、祈るような気持ちで読み進めていたけれど...。
ボーイ・ミーツ・ガールな青春物語から、突然その物語の庇護を離れて現実へと向き合わされてしまうことで、どうしようもなくやり場の無力感に苛まれ、そして、その分だけマーヤの言葉1つ1つが読後に深く残る。
つい最近、最後に残ったセルビア・モンテネグロからモンテネグロ共和国が独立を宣言し、ユーゴスラヴィアという国は完全に6つの国へと別れた。W杯のセルビア・モンテネグロ代表の試合で、アナウンサが彼の国にとって最初で最後のW杯になると言っていたのは記憶に新しいところだけど、でもきっとこの小説を読んでいなかったら聞き流していただろうな。
この時期にこの小説を読めたことはとても良かった。
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2006-06-19
EQ心理テスト
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大暮維人「天上天下」15巻
新刊。作者とばしてるなー。本編も大概訳わからなくなってきていたけど、今巻では舞台がいきなり戦国時代へ吹っ飛んでいって歴史ものになってるし。まぁ、和服+エロは最強なのでいいか...。