2006-04-28

あずまきよひこ「よつばと!」5巻

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よつばと! (5) (電撃コミックス (C102-5))
あずま きよひこ
メディアワークス 2006-04-27

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よつばと!を読んでいる間は、なにかイロイロなものから解放されたような気分になるのは何故だろう。郷愁?

いちばん好きな話は33話の「はれ」。玄関先でとうちゃんが「海行くかー」と言う場面や、電車の中で海が見えてから駅に着くまでの間なんかは台詞がほとんど無いにも関わらず、ゆるやかに流れている時間とか思考とかが感じられて大好きです。
最後のページに書かれている「ENJOY EVERYTHING.」って良い言葉だなぁ。

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ヒラマツミノル「アグネス仮面」7巻

うーん。さすがにマンガの中で「プロレスとは何か?」という問いかけが、これほど深く行われるとは思っていなかった。
金村と和清の試合では、金村のとった行動にプロレスラーの魂というものを見せ付けられたよ!それだけにこのラストは...。
正直予想を裏切る展開なので、この先がどう繋がっていくのか全く想像できなくなってきました。嗚呼、金村とアグネス仮面の試合が見たかった...。

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みずしな孝之「いい電子」6巻

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いい電子 (6)
みずしな 孝之
エンターブレイン 2006-04-24

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まとめて読むとDSの話題が多いことに気付くね。めでたく「でぃーえすゆーざー」になったのでソフト購入の参考になりそうな話もいくつかあって丁度良かったかも。連載の方だと名脇役?だったアシスタントの松村さんがどうも辞めちゃうみたいなんだけど、面白いキャラだっただけにマンガ的には惜しいですね。

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2006-04-21

若木民喜「聖結晶アルバトロス」1巻

ひさびさにサンデーのコミックスを買ったような。
ストーリーは、主人公がヒロインを助けたら実はお姫様で、ついでに謎の力を手に入れちゃったんで彼女を守って戦うことになる~ という旧世紀に百万回は見たような少年誌の定型。近いところではジャンプでやっていた『武装錬金』とかか。
丁寧な絵柄が好みなのと、なによりヒロインのドジっ娘ぶりが相当レベル高いです。というかそこにハマって買ったようなものだし...。自分にドジっ娘属性があるとは知らなかったわ。なんか全体の雰囲気は、ガンガンとかのアニメ系少年誌に載ってそうな感じですね。
しかし、世を忍ぶ仮の姿のときのヒロインのアダ名が「ゴミ子」ってのは凄いな...。

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瀬尾浩史「アキバ署! 」2巻

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アキバ署! 2 (2) (アフタヌーンKC)
瀬尾 浩史
講談社 2006-04-21

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ネットゲームのアカウントハック、ブログの炎上、トロイの木馬、アキバの浄化運動などなど。
ブログのコメントから火がついて2chに流れて炎上って話は、書き込みとか2chの特徴をよく押さえてて上手い。実際には善意、悪意というより祭りに乗りたい人が多いだけのような気もするんだけどね。
1番面白かったのが、アキバとあんまり関係ない外国人窃盗グループと留学生の話ってのはどうなんだ(笑)

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2006-04-10

永野護「The Five Star Stories」12巻

3年ぶり待望の新刊~。正直予定通りに発売されるとは微塵も思っていなかったから大変嬉しい。とりあえず3回は読み直しました。

内容は大変濃く、魔道大戦に絡む大国の思惑と人間模様がギッシリつめこまれてます。
ハスハ、バッハトマ、コーラス、フィルモア、A.K.D.、クバルカンetc. これまでに出てきた主要な国家はほとんど登場してるんじゃないかな。他にも新興国家も台頭してきて状況を整理するのが大変です。

相変わらずグっとくるシーンの連続。
カイエンの死を知ってハスハに入ったシアン夫人の涙とマギーの言葉、マスターとなったヨーンから「パルセット」と呼ばれたときにパルスエットが見せた涙、ダイ・グの苦悩の末の決断とクリスの彼への叶わぬ想い。どのエピソードも強く胸に残ります。
中でもマグダルをつれたランドとヘアードに預かり屋の親父がヤーボのイヤリングを渡すシーンでは、瞬時にカステポーでのヤーボやカイエン、ミューズたちの姿が思い出されてしまってたまらないですね。どれも大河ドラマとしてずっと続いてきた物語だからこそ感じられる想いで、どんなに待たされてもやはり離れられない魅力がある作品なんですよね。
大戦の裏で描かれるヨーンの成長物語はF.S.S.の中では異色な感じで、彼がどうやって騎士として成長していき、デコースとエストの前に現れるのかとても楽しみです。

他には、子供化したログナーと白のイエッタを久しぶりに見られたのは嬉しかったとか、暴風三王女はぶっとんでるけどエンゲージ(ジュノーン)はやはり美しいなとか、星団最強バカップルのバカっぷりとか、ほんと久しぶりに出てきたK.O.G.(ルミナス・ミラージュ)のペチっはないだろとか、イロイロあるんだけど多すぎてまとめきれないっ!1巻から読み直してみたくなったけど、どれくらいかかるだろうか(笑)

で、ひさしぶりにオートマチック・フラワーズを覗いてみたら、永野さんは新しく『ゴティックメード』なるアニメーションを作っているようだ。
うーん、実に楽しみなんだけど、13巻も5年以内には出して欲しいですよ。

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2006-04-08

七月鏡一×藤原芳秀「闇のイージス」23巻

最近の中ではとくに面白かった。収録された三篇「夏の記憶」「蒼ざめた馬」「6番倉庫の二人」のどれもが、楯雁人の警察官として、人としての在り方に直接的に関係したエピソードだったからだろうか。このところ雁人を狂言回しにしたストーリーが多かったからなぁ。
最近のサブキャラクターたちの中でもペイルライダーは特に良かった。日本に今を生きる自分としては、アスランやサイードの国を戦場にされた者の苦しみよりも、ペイルライダーの持つ弱さや狂気の方がダイレクトに伝わってくるのは仕方のないところだろうな。
作品の中で某宗教団体に似た組織の人間が人権擁護法について語ってるシーンがある。さすがにここまでいい加減なことはないだろうけど、想像すると寒気がするな。

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ゆうきまさみ「鉄腕バーディー」12巻

これまでお気楽極楽に見えていたバーディーの過去があんなに重いものだったとはー。子供時代のバーディーが健気でほんと可愛い。
基本的に、つとむ(バーディー)の目線、気持ちで描かれてきた本筋と違って、複数の登場人物による群像劇に近い回想シーンは『機動警察パトレイバー』や「じゃじゃ馬グルーミン☆UP!』の頃の作者のスタイルに近くて面白い。しかし本筋のほうを中断して続く回想シーンがこれだけ面白いとストーリーを忘れてしまいそうだぞ(笑)

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2006-03-26

貞本義行「新世紀エヴァンゲリオン」10巻

やっとここまで来たか。原作の珠玉のエピソード、第弐拾参話 涙 -Rei III-の内容が中心。
TV版との大きな違いは渚カヲルの位置くらいだけど、キャラクターの心理描写が丁寧に描かれているのが魅力的だ。特にレイの「涙」の前後は、TV版では描ききれなかったレイのシンジへの想いがより細やかに読み取れてとても良いね。
結末が分かっている分、コミック版の方が、チルドレンたちそれぞれの心の動きが読んでいて胸に迫ってくる。カヲルとシンジの関係がより濃くなっている分、2人の最期が同じ結末をたどるとしたらより悲しいなぁ...。
結末が分かっていると言いつつやっぱり先が気になる。

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赤名修×真刈 信二「勇午」東京・種子島編

1巻読みきりの国内編も3巻目。国産ロケットの打ち上げに関係して、ロケット開発者の妻が誘拐されたことに端を発する交渉。利権とかアメリカの思惑とかが絡み合ってややこしくなってくる。幾分安いロマンチズムに逃げてしまったのが残念だ。そういえば拷問マンガ「勇午」にしては拷問シーンが無いのが画期的か(笑)
このシリーズは1巻で終わらせるために、どうしても説明的なシーンの連続になってしまうな。
交渉人 別府勇午の魅力は、異なる文化、思想の中に飛び込んでいって、その中でお互いを理解しあいながら進めていく交渉術だと思うんだけど、その辺りが国内編では喰い足りないんだよな。アフタヌーンでは連載してないみたいだけど、本編はどーなってるんだろ。

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